男らしさを探す旅
仕事の休憩中のことだった。
とにかくセックスに飢えた私は出会い系サイトに登録していた。
濃厚なセックスがしたい。
年上の女性 とにかく人妻はエロい。
そんな体験談を横目に、あるプロフィールに目が留まる。
ーはじめまして『Lilico』です。
どんな方がいらっしゃるのか とても ドキドキ緊張しながら
登録してみました
普段の生活の中で 楽しく 会話出来たらうれしいです。
よろしくお願いします♪ー
登録したばかりの、しかもおっとりしてそうな人妻さんだ!!
無料ポイントを使い切らないうちに決着はつけたい。
送ってみよう・・・!!
ログイン時間が重なっていたのは必然だったのだろうか。
ーはじめまして!
僕はLilicoさんのような女性がタイプです!
よかったら仲良くなって下さい!ー
今思えばかなり強引なやりとりだったと思う。
それでも彼女はLineを教えてくれた。
彼女は今は図書館で働く司書さんの仕事をしている。
以前はお花屋さんに務めていたらしい。3人の娘さんがいる。
7年間続けた関係に終止符を打ち、今は新しい出会いをさがしているところだった。
「かわいい・・・想像通り おっとりしてるし!!」
今思えば誰から見てもかわいいとは言えないかもしれない。
それでも「あんなところ」から卒業した私の心を射止めるには十分だった、
それから毎晩のようにやりとりをした。
毎晩毎晩、愛してるのスタンプを送り、シコり、眠る。
男性は恋愛の初期において性欲と愛を混同しがちであるが、まさにその通りだった。
ひと時のセックスへの渇望から オナニーばかり加速してゆく。
彼女が、何を望んでいたのかわからない。
何でも良かったのかもしれない。
「どうしてこんな綺麗な方が不倫するんだろう。」
その答えはないまま、一時のやさしさにつつまれるのが全てだった。